フルオーダーの結婚指輪

今回は、 here to stay が得意とするブライダルジュエリーについて書いてみたいと思います。


ブライダルジュエリーにも色々ありますが、婚約指輪と結婚指輪がやはり頭に思い浮かびますよね。

頭頂部につけるティアラのようなものは、なかなか個人では購入しないとは思いますが、女性であれば着けてみたいと思う方が多いでしょう。

ご要望があればティアラもおつくりいたしますが、この投稿では少し前に納品いたしました結婚指輪について書いていきます。


入籍まで一か月余り。カスタムメイドでの結婚指輪をつくりに来ていただいたお二人。

ちょうど、お二人が結婚指輪をどうしようかと悩んでいた時期に当店がオープンしました。

ご縁があり here to stay で結婚指輪をカスタムメイド(オーダーメイド)でつくっていただけることになりました。オープン後、最初のブライダルジュエリーのお客様です。

フルオーダーでつくるにしても、最初はお二人自身どういうものを求めているのか分からない状態でした。 

つくりたいデザインや好みの形が、ある程度頭の中でイメージできている方なら次のステップに進めやすいですが、今回の様にまっさらな状態で来られる方へは私たちが精一杯提案していきます。


ゼロから形にしていく。

しかもお客様が望んでいるものを導き出さなくてはなりません。

ここからが重要で、かつワクワクしていく場面でもあります。


お客様といかにコミュニケーションをとれるかで、この後の進み方が変わってきます。

このコミュニケーションから形が生まれるのですから。



まず最初に、カスタムメイドの流れについてご説明し、お二人の記念のモノや事、共通の好きなものがあれば、教えてくださいとお伝えしました。


次に、指輪のサイズ、どのような形状にしていくか、幅や厚みはどのくらいにするのかを決めていきました。形状もシンプルなものから凝ったものまで考えればキリがないほどバリエーションがあります。


お二人はシンプルなストレートの甲丸タイプをベースにすることになりました。

ベースがシンプルということで、装飾的な部分でどういうことができるか。

さらにはオリジナリティを出さなくてはいけません。

そこに、お二人に考えてきていただいた指輪に込めたい想いを聞きました。


それは「記念日」でした。


お二人だけが知っている記念日をどうにかデザインとして指輪に刻みたいと。

その記念日の日付を聞き、その場でアイデアを出していきました。

ベースがシンプルなので、メレダイヤを使って華やかさをプラスしていきたいと私は考えていました。

そのこともお客様にお伝えして、相談しながらようやくまとまりました。


もうこの時点で、お客様と一緒につくっているわけです。


ようやくイメージがまとまったところで一度お時間をいただき、分かりやすく3Dの画像でチェックしていただきます。

それが下の画像です。


1枚目は実際の金属になった状態のイメージです。2枚目は金属の質感を無くしたイメージ画像です。


今でも手描きのデザイン画はありますが、立体的に見られる方がイメージをしやすいですよね。

この時点で、サイズ感やバランス、石の大きさなどもハッキリしてきます。

そして、見積もりをお出しします。

この時点で予算に合わない場合は、もう少し細くして地金の量を減らすとか、ダイヤモンドのグレードを少し下げるなどして調整ができます。

※せっかくの結婚指輪なので、小さなダイヤモンドでもグレードはなるべく上位クラスのものをオススメいたします。


こうして完成形が分かるように画像でのチェックをしていただいた後は、いよいよ制作に取り掛かります。

ちなみに、デザイン込めた「記念日」は、ダイヤの数とその周りを和彫りで彫る直線で表現しています。

お二人の記念日は7月7日だそうです。
ダイヤの数を左右で7Pずつ入れて7月7日を表現。
和彫りは、7の数字を直線的にして、ダイヤの周りに彫ります。左右で反転させて模様にして、2人だけの暗号のようにしています。



指輪をつくる手法は、いくつかあります。

ワックスという蝋のような塊を削って原型をつくる方法。

3DCADでデータを作成して、3Dプリンターで樹脂の原型をつくる方法。

直接金属を叩いて丸めていく方法。

基本的には、この3つの中からデザインに適した手法でつくっていきます。

デザインによっては、上記の方法をミックスしてつくる場合もあります。


今回は、ベースのリング自体はシンプルな甲丸リングなので、ワックスを使用してつくっていきました。

画像の緑色のモノがワックスです。
シンプルですが、指輪の厚みや幅が決まっているので、その寸法に合わせて削っていきます。

万が一寸法を間違えると、全体のバランスが崩れたり、ダイアモンドを留められないといったこともあるのでとても重要です。

また、金属になってからも削ったり磨いたりするため、その分の削りシロを0.1mm~0.2mmほどプラスしておかなければいけません。

シンプルなものほど粗が目立ってしまうので、ここでの丁寧な作業が重要です。


そして、お客様に指輪になった状態のワックスを確認していただきました。

ここでは、形状や厚み、幅などのチェックをします。


ワックスチェックも1回でOKをいただいたので、いよいよキャストしてプラチナになります!


ピカピカに磨いて、鏡面に仕上げます。

ここで最終チェックをしていただきました。

実際に指にはめていただき、サイズが合っているかの確認です。

サイズが合わなければ微調整をしますが、1番最初にサイズはきちんと測っているので、ズレることはほとんどありません。


サイズや刻印の確認の後は、この結婚指輪の最大の見せ場でもある、ダイヤの石留めとお二人の記念日を和彫りで彫り込む工程に入ります。


今回はこの工程について省略させてもらいますが、熟練した技術を持つ石留め職人がダイヤを留めていきます。

ダイヤを留めた後に和彫りを施して完成となります。

カスタムメイド(オーダーメイド)ジュエリーはこうしてお客様と一緒につくっていきます。

結婚指輪は、人生の一大イベントでもある結婚においてとても重要なアイテムであり、お二人の絆の証です。


好きなブランドで選ぶのも良いと思います。
手頃な価格で費用を抑えるのも堅実です。

でも、ただ陳列されているものから選ぶのはちょっともったいない気がします。


結婚指輪を購入する時、選ぶだけでなく、オーダーメイドできることも是非知っていただきたいです。


0コメント

  • 1000 / 1000