お持込みの石でオーダーメイドジュエリー


お客様がお持込みになった青い有機質の石を使って、カスタムメイド(オーダーメイド)させていただきました。


※ここで石の名前を言わないのは、お客様がお持込みになった石は鑑別をしていないものなので、私共が「〇〇〇石ですね」とは断定できないのです。

万が一、断定して後々に違っていた... ということを避けなければいけません。


あまりにも大きい石をお持ちになったお客様。

その石は、かなり昔に海外旅行のお土産でいただいたそうです。

ずっと裸石のままお持ちになっていたそうで、here to stayがオープンしたのを知ってリングにしようと思ったのだそうです。

オープン直後だっただけに、そう思っていただけたのはとても嬉しいですね。


さて、実際に石を手にして見てみると、その大きさからかうっすらと亀裂が入っていたり、石の裏側が凸凹しています。

推測している石だとすれば、モース硬度は5~6程度と比較的柔らかい石です。


お客様はこの石を使ってをリングにしたいというご希望。

デザインもシンプルにと。

とんとん拍子に決まっていきました。


そして、石をお預かりして制作進行。


まずは、完成のイメージができるように、CG画像でチェックをしていただきました。

お客様のご要望に沿ったシンプルなのもと、少しアレンジしてリングのアームを二股にした2つのデザインを提案いたしました。


石が大きいので着けるとどうしても重さのバランスでリングが回ってしまうため、アームを二股にすることで指に当たる面を増やし、少しでもバランスがとれるようにと考えました。


そのことをお客様に説明をしながら画像でチェックしていただくと、後者の方を選んでくださりました。


使う金属は多くなるため価格は高くなってしまいますが、つくった後に後悔せず着けていて楽しめることも考えると、絶対にこうして良かったと思います。


このようにリングのデザインは決まっていったのですが、まずはじめに思ったのが、石をどのように留めるか…ということを悩んでいました。


なぜなら、石がとても大きいからです。


石留めには色々な方法があります。前提として、デザインに合った留め方をしていくのですが、その方法は色々あるのです。(今回は割愛させていただきます)


お客様とお話をして決まったのは「シンプルなデザイン」ということもあり、石が取れない、なおかつスッキリとさせたい。そのため、お客様の要望でフクリン留めという留め方になりました。


完成画像を見ると、石の周りを一周ぐるりと金属を巻いたような感じになっています。


今回は石の硬度が低く、K18のイエローゴールドは少し金属としては硬めなので、石の周りに被せていく作業がとても大変なのです。


次の画像に載っている緑色のモデルは、ワックス(蝋のようなもの)というものを手で削って作ったものです。


石に金属をきれいに被せていくためには、このモデルの段階でしっかりと合わせておかなければいけません。


次の画像を見ていただくと、ぴったりと石が入って収まっています。


そして、ガタつきがない状態で、石に被さる部分が少し高くしてあります。


この、石の合わせと被さる爪の高さなどのバランスが、非常に難しく重要になってきます。


ここがしっかりしていないと、金属にしたときに石が合わなくなったり留めづらくなってしまうのです。


K18の金属になったあとも石に気を付けながら再度合わせの微調整をしていきます。


この工程も非常に神経を使うところです。


金属と石が接する訳ですから、石に傷がついたりする可能性もあります。


ましてや今回は有機質の柔らかい石...


こうして金属の枠にもぴったり収まるようになれば、リングを磨いていきます。


そして、いよいよ石を留めていくのです。


先ほどのワックスの画像で見ていただいた少し高くなった部分を、鏨(タガネ)という道具を槌でたたいて少しずつ倒していきます。


ここのページの2番目の動画のような感じです)


何回も言いますが、今回は石が大きく、さらに表面の形も均一ではありませんでした。


ですので、石を割らないように慎重に進めていかなくてはなりません。


金属をたたいて石に被せる時間も相当かかってしまいました。


見た目はスッキリしてシンプルですが、シンプルがゆえに被せたあとの見え方にも気をつかいます。


無事に留め上っても、金属の部分がきれいな楕円に見えなければ台無しです。


画像を見るとボコボコせずにきれいなラインで被さっています。


今回のように大きくて留めるのが難しい石でも、高い技術力で作業を行っています。


結果、納品時にお客様に確認していただいたところ直ぐにOKをいただきました!


ちなみに、リングの内側は鏡面仕上げ。外側はつや消しでの仕上げとなっています。


実は、この仕上げは今回の使用した石の場合、とてもやっかいなのです。


石留め後は超音波洗浄機に入れることができませんし、つや消し加工する時は石に保護テープを貼ったりと、最後まで手を抜けませんでした。


ですが、その結果よいものができるというわけです。


世界で一つだけのリング。


それがカスタムジュエリー(オーダーメイドジュエリー)です。


今回もいつも通り、ラブレターのようにお客様の事を想いながらつくらせていただきました。





愛媛県松山市のカスタムジュエリーショップ here to stayでは、今回のようなお持ち込みの石を使ってつくることが可能です。

結婚指輪や婚約指輪も得意としていますので、ご検討中の方は是非お問い合わせください。

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